「子供の歯並びが心配」
「子供の矯正っていつから始めたら良いの？」
そのように思っていらっしゃる親御さんは多く、よくご相談をいただきます。
まずお子様の矯正には治療期間が２つあります。
一般的に３歳～小学校高学年頃までと言われており、お口の中に乳歯と永久歯が両方とも生えている時期で、これから生え変わる永久歯を正しい位置に導いていく治療や、正しい顎のバランスを整えていく治療を行っていきます。
そのために一期治療で行う治療は、きれいな歯並びにしていくのではなく、将来的にきれいな歯並びが作れるような土台を準備していく期間です。
ただ、一期治療が必ずどんなお子様にも必要になるというわけではなく、二期治療から矯正治療を行えば良いというケースも多いので、まずは矯正相談でお話をお伺いしながら、お子様の現在のお口の状況を拝見させていただき、一緒に治療計画を考えていきます。
二期治療は全ての歯が永久歯に生え変わってから行っていきます。お子様の歯の発育状況によりますので、１２～１４歳位になります。
一期治療を行うことで永久歯が正しい場所から生えるように改善していきますので、二期治療を行う際に、歯を抜くこと無く矯正治療を行う事ができる可能性が高くなります。
一期治療と二期治療の考え方として、一期治療で土台を準備し、二期治療で歯並びをきれいにしていくというように組み合わせて矯正治療おこなうことで、きれいな歯並びに整えていくことが可能です。
最近では様々な治療の選択肢が増え、成人してからも矯正治療を始める方が増えてきました。
しかし、子供の頃から矯正治療を始めるメリットは依然として多くあります。
1.バランスの取れたあごの成長
子供の時期に、不正咬合によって、あごの成長に悪い影響を与え、結果的に左右のバランスが崩れる可能性があります。
この時期にかみ合わせを改善することで、あごのバランスも良くなり、輪郭の歪みが解消できる可能性があります。
2.矯正治療の金額
早い時期から矯正治療を開始することで、大人になってから矯正治療を行うよりも、金額を抑えることも可能です。
3.むし歯のリスク
歯並びが悪かったり、かみ合わせが悪いと、食べ物の残りかすや歯垢が溜まりやすくなり、むし歯の原因になります。
きれいな歯並びの場合には、奥歯や歯の隙間までしっかりと歯を磨くことができます。
4.抜歯リスク
一期治療であごの成長を正しい方向に導くことで、天然の歯を抜くことなく矯正治療を行うことができる確立が高くなります。
逆に成人になってから矯正治療を行う場合には、天然の歯を抜くリスクが向上します。
5.きれいな歯並び
成長発育の早い段階から矯正治療を行うことでより高い効果を得ることが可能です。