「インプラントって最近よく聞くようになったけどどんなものなの?」
「どういう治療なのか知らない」
というお声をいただくことが多いですが、確かにその通りだと思います。
理由として、実際にインプラント治療を行う可能性がある方じゃないとインプラント治療について詳しく聞くことはないからです。
インプラント治療とは、患者様が失ってしまった歯の部分の顎の骨に、チタン製の人口の歯の根を作り、その上に新たな歯を作る治療の方法です。これまで、歯を失ってしまった場合の治療方法は、「ブリッジ」や「入れ歯」といった方法が主流でした。
ブリッジ:一本失ってしまった歯の両脇の歯を土台にして、橋をかけるようなイメージで失った部分を補う方法がブリッジです。一見効率的に見えるかもしれませんが、一番のデメリットは、失ってしまった一本の歯のために両隣の元気な天然の歯を土台にするために、削らなければならないことです。お口の中はバランスがとても重要です。歯を一本失ってしまったり、虫歯を削って詰め物をいれることでも口腔内のバランスが崩れます。そして、人間の噛む力は非常に強く、噛み締めた時の力は平均約70キロと言われています。ブリッジで一本の失ってしまった歯を支えるために、両隣の歯にはとても強い負担がかかるので、長期的に考えた時に2本とも失ってしまう可能性が高くなります
入れ歯:患者様からお話を伺う時によく出てくるのが「入れ歯にはなりたくない」という言葉です。みなさんがそのように思うのは当然かも知れません。しかし失ってしまった歯の代わりとして食事を取ることができたり、しゃべることができる、口を開けて笑うことができるようになるのも事実です。患者様ご自身で取り外しを行うことができるのも、使いやすく多くの方が活用しています。ただ、長期的に考えた時に、お口の健康が完全に解決されたわけではありません。まだ数本歯が残っている状況であれば、お口の中の環境は変化していくので、次第に「最近入れ歯が合わなくなってきた気がする」「入れ歯の一部分が当たって痛みが生じる」というようなお悩みが出てくる可能性が高いです。
インプラント治療では、ブリッジのように両隣の元気な歯を削って負担をかけてしまったり、入れ歯のような違和感を感じるということはありません。
一本の歯を失うことで、お口全体のバランスやお口の環境が悪くなってしまうほど、影響が大きいのです。
インプラントは先程もお伝えさせていただいた通り、歯があったところに人口の歯をいれることになりますので、お口の中全体のバランスが崩れることを防ぐことができるのです。